もっと健やかなお肌のために、できることはないでしょうか。

■食事

 極端な刺激物(激辛フードやスパイス料理など)は体を火照らせ、汗が出てほこりなどが皮膚に付着しやすくなるので避けるべきです。
 また、同じものばかり食べ続ける、お腹がいっぱいなのに更に食べるなど、極端な食生活も見直しましょう。

 しかし、特にアレルギーの診断が出ていない限り、それ以外の食材や食事について禁忌感をもつことも考えものです。

 医食同源という言葉がありますよね。
 食べることは医療と同じくらい重要である、というような意味です。
 本来、食べたいと思うものは体が要求しているもの。あれはダメ、これはダメ、と敬遠していると、自分の体が出すSOSを見逃してしまうかもしれません。
 また、貧しい食生活は精神力を削るもの。おいしいものを適度に食べて、元気の素を補給しましょう。

 特にチョコレートやバターなど、アトピー性皮膚炎の方にとって禁忌のイメージの強い食品は、それを食べることで「我慢できなかった」という罪悪感を感じてストレスになることも。
 食べたいけれど食べることでストレスがたまる、という場合はチョコレートであればキャロブ、バターなら大豆・卵・牛乳不使用のアレルギー対応のマーガリンなどの代替食品という選択肢もありますよ。

 ただし、規則正しい食事と腹八分目はとても重要。
 間食は常識的な範囲に留め、朝昼夜を腹八分目を基本に、よく噛んでおいしく楽しく食べることが大事です。

■入浴・洗顔

 入浴後体が火照ることでかゆみが強くなり、入浴が億劫になることがあります。
 シャワーで済ませるようになる場合がありますが、乾燥した皮膚に水分を補給するためにできるだけお風呂にしっかりつかっていただきたいもの。
 目安としては39~42℃程度のお湯に、汗ばむくらいの時間をかけて入浴するのが◎。発汗が代謝を促し、お肌の生まれ変わりをサポートします。

 体や顔を洗う時には、泡立ちの良い石鹸か低刺激のボディソープをしっかり泡立て、タオルで擦って汚れを落とすのではなく泡で汚れを包んで浮かせて流すイメージで。
 咲耶しずく洗顔料をボディソープやシャンプーに混ぜて使うと、保湿しながら汚れをすっきり洗い流すこともできます。
 特に炎症がひどく皮膚がじゅくじゅくになっているときには石鹸やボディソープは使用せず、ぬるめのお湯で表面の皮膚や垢を最低限流すという選択肢もありです。

 洗剤の残存も皮膚に悪影響になりますので、最後はしっかり洗い流しましょう。
 夏場であれば水シャワーを浴びるか、それ以外の季節では頸動脈や脇の下を水枕や保冷剤で冷やすことで、入浴後のほてりからくるかゆみを抑えることができます。
 入浴・洗顔後は咲耶しずく全身用クリームや低刺激のボディクリーム、または化粧水で保湿ケアをお忘れなく。

■衣服

 基本的に、 増悪 期には動物性の繊維は避けたほうが良いでしょう。特にこまめに洗濯をするのが難しい冬用のアウターウェアについては、健康なお肌の状態では問題ない程度のダニが繁殖したりほこりが付着しがちです。
 定期的にほこりを払って掃除機をかけ、天気の良い日に日干しにするなどしてダニ対策を行ってください。
 花粉の時期には外から帰ったら玄関(もしくは外)で一番外側の衣類をはたくだけでもだいぶ違います。

 肌に直接長時間触れる肌着や下着は綿製品がおすすめですが、肌触りがよく接触刺激の少ないポリエステルなどの化繊もよいでしょう。
 汗を吸って発熱したり温度を下げたりする機能性素材はお肌の水分をうばうため避けましょう。

 冬場や夏場など室内と室外の温度差が大きくなる季節は、寒いところから暑いところへ移動したときにどっと汗をかきがちです。
 汗をかいた後はできるだけ速やかに拭き取ることが大事ですので、通気性がよく、湿った衣服が肌に密着せず汗を拭き取りやすいゆったりしたシルエットのものが便利です。

 黒っぽい服は皮膚の粉が目立ちやすく気になってしまいがちですから、中間色や明るい色合いの服を選ぶというのも良い効果がありそう。
 好みにもよりますが、明るい色合いの衣類を選ぶことで気分が明るくなるという研究結果もありますよ。
 個人によって様々ですが、ストレスを感じない着心地の良いものを選んでいきましょう。

 洗濯洗剤は無香料・無着色の低刺激のものを選びます。
 アトピー対応を謳った市販の洗濯洗剤もありますので、自分の肌に合うものを見つけてくださいね。

■化粧品

 肌がジュクジュクしている状態では、どんな化粧品も刺激になります。
 この状態ではとにかく清潔を保つことを優先し、スキンケアは寛解に向かい始めるまで待ちましょう。

 ある程度皮膚ができてきた状態から、敏感肌用またはアトピー用など無添加・低刺激の商品を選んで使います。
 自分に合うかどうかを確かめるために試供品やトライアルサイズがある商品が便利です。
 パッチテストは必ず行い、合わないと思ったらすみやかに使用を中止しましょう。

 乾燥によるかゆみが強い時は、化粧水を持ち運びのできるサイズの容器に入れて携帯し、こまめに保湿を。
 清潔な使い捨てパフに化粧水を取りパッティングするだけでもだいぶ変わります。
 ただし、清潔であることも健康なお肌には重要な課題なので、保湿の前には必ず手を洗い、清潔な状態で行いましょう。

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